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会場参加
経済安全保障を結ぶ食品研究
日時 | 2023/10/25(水) 14:00 〜 16:30 | 開催場所 |
大阪大学 吹田キャンパス サントリー記念館(C3棟)5階
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〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-1 |
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定員 | なし | 参加費 | 無料 |
申込締切日 | 2023年10月24日(火) | チラシ | PDFリンク |
概要
2050年の世界食料需要は2010年比1.7倍(58.17億トン)へ膨れ上がる見込みである。その安全保障策として食料自給率の引き上げが挙げられるが、それだけでは抜本的な課題解決には繋がらない。供給面からは、国内生産・輸入の確保・それらの備蓄とロス削減がバランスよく推進されることが理想である一方、消費面では、食の楽しみを確保しながらも食料資源の有限性を前提とした行動やシステムが求められている。本フォーラムではこれらの課題を社会科学の視点から議論し、食品研究の未来を展望する。
【プログラム】
14:00 – 14:15
大阪大学大学院工学研究科生物工学専攻 主幹教授
大阪大学先導的学際研究機構 産業バイオイニシアティブ研究部門 拠点長 福﨑英一郎
趣旨説明
-講演-
14:15 – 14:40
日本女子大学 家政学部家政経済学科 教授(当部門招へい教授)小林 富雄
『経済安全保障とフードロス削減』
経済安全保障に繋がる食品研究は、市場経済のなかでの解決に重心がおかれる点で新しい手法といえる。もちろん日本でも戦前から産業政策としての農業・食料政策は実行されてきたが、特に戦後は食料増産と食料輸入の増加が重なり、フードロスという新しい問題を生み出してしまった。本講演では、経済合理性を前提としながら食品ロス削減を実現する、新しい安全保障のあり方を検討する。
14:40 – 15:05
大阪大学大学院 国際公共政策研究科 教授 大槻 恒裕
『エシカル消費の社会実装における諸問題』
エシカル消費は環境問題など社会的課題の解決に直接的・間接的に寄与する消費行動であり、持続的・安定的な経済成長に不可欠なステップと考えられる。しかしながら、生産、加工、流通、消費部門が研究部門及び制度設計部門と協同しつつ合理的に変容して行く必要があり、その過程には多くの課題が存在する。エシカルな先進技術が社会実装に至るまでには、技術の導入費用、消費者の心理的問題、制度的障壁など、などを克服しなければならない。ここではそれらの課題について論じ問題提起を行う。
15:05 – 15:15
休憩
15:15 – 15:40
熊本県立大学 総合管理学部 准教授(当部門招へい准教授)本田 圭市郎
『食品研究における経済学的研究アプローチ』
経済学では主にマーケットにおける消費者・企業の行動メカニズムと、政策や外的要因による影響を明らかにしてきた。そのようなアプローチに基づき、食品研究では、経済安全保障につながる規制・基準・技術革新などが与える影響について、消費者と企業のそれぞれの側面から様々な知見が得られている。本発表では、それらについて紹介する。
15:40 – 16:05
JETRO アジア経済研究所 新領域研究センター 主任調査研究員(当部門招へい教授)道田 悦代
『経済安全保障と食品のトレーサビリティ』
近年の食品貿易では、世界的な食料需要の増加、気候変動や人権などの持続可能性への配慮、戦争、他国の規制影響など様々なリスクが顕在化している。経済安全保障に資するには、これらのリスク対応に加えて、新鮮で安全な食品の安定調達が欠かせない。方策として、トレーサビリティがある強靭なサプライチェーンの構築を進める必要があるだろう。本講演では、食品認証の経験をもとに、トレーサビリティと経済安全保障について考える。
16:05 – 16:40
パネルディスカッション・閉会挨拶
詳細は、下記をご参照ください。
URL:http://sangyobio.jpn.org/?p=5554
【問合わせ先】
大阪大学先導的学際研究機構
産業バイオイニシアティブ研究部門
e-mail) sangyobio@gmail.com (今西)